ロンドンのアートショー ②

皆さんこんにちは。再び英国在住インテリアデザイナー、ブライソン美奈子です。

本日は前回の続き、もう一つのアートショー、The Decorative Antiques & Textiles Fair https://www.decorativefair.com/ についてお伝えしたいと思います。

このフェアーはテムズ川すぐ南に位置する広大な公園、バタシーパーク内にあるイベント会場にて年4回行われます。
英国、ヨーロッパより150を越すディーラーが会場内にブースを構え、アンティークから20世紀のビンテージなものまで様々な家具、照明、小物、アートなどを販売します。
価格帯もリーズナブルで比較的購入しやすく、個々のブースのセッティングの美しさも際立っており、一般の方からインテリアのプロまで幅広く人気のあるフェアーです。

ところで皆さん、エクレクティックスタイルという言葉を聞いた事がありますか?
日本ではまだあまりなじみのない言葉かもしれませんが、簡単に言えば様々な要素を織り交ぜて作りあげるスタイルの事です。
例えば、テクスチャー感、年代、スタイル、色などをバランスよく交えて、一つづつのアイテムは異なるスタイルであるにもかかわらず統一感のある纏まった空間にする手法であり、熟練したプロの技であるとも言えます。

このショーセッティングの中には、年代もスタイルもバラバラなアートとアンティークを上手く併せたエクレクティックスタイルのお手本を多く見る事ができ、私自身もとても勉強になります。

こちらは19世紀のアンティーク家具にマリリンモンローのフォトアート。ダークなバックグラウンドにクラシカルなウォールライトの赤いステムがコンテンポラリーな要素を加えています。こういうミックス感はまさにこのショーならでは。

フレンチシャビーシークにオリエンタルなアート。アートのフレームの仕方も素敵です。

クラシカルキャビネットにモダンアート、そしてビンテージなガラスのシーリングライト。時代もスタイルもバラバラなのに全てが綺麗に纏まっています。

また様々なブースにおいてインテリアのトレンドを反映したセッティングが見られ、自分が作りたい部屋のイメージが湧きやすい展示になっているのもこのショーが人気を集める理由の一つです。

パントンが発表した2019年の流行色は”コラル”ですが、それに伴ってペールピンクもまだまだ人気です。今年のインテリアトレンドの中に見られるグリーンやブルーとの相性も良いですね。
トレンド色をアートとして取り入れる、背景に取り入れてアクセントカラーを足すなど、色の使い方、アートとの組み合わせ方も参考になります。

昨年は50年代のイタリア家具デザインに多く見られたベルベットの張り地にブラスの足の組み合わせのソファーや椅子が多くみられましたが、今回は木の素材を活かした北欧系のアイコニックなチェアーが人気を集めていました。

名作椅子をアクセントに取り入れてお気に入りの空間を作るのも楽しいですね。

アンティーク、ビンテージ家具は本当に奥が深いです。時を経て来た物でしか出せないこなれた感が何とも言えない味わいを出してくれますね。

アートとアンティーク。
この二つを使って、玄関周りや、リビング、寝室、あるいは書斎などの一角に、自分のお気に入りのコーナーを作ってみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人 minako